☆ クィリナーレ宮殿 (Palazzo del Quirinale) ☆
クィリナーレの丘は、ローマの7つの丘のうちで一番高く、広場から遠くサン・ピエトロ寺院のドーム屋根を望むこともできます。クィリナーレ宮殿は16世紀後半に建てられ、最初は法王の夏の住まいとして利用されていました。1870年にイタリアが統一された後は王宮、そして1947年共和政となってからは大統領官邸となりました。 宮殿前のクィリナーレ広場には、アウグストゥスの皇帝廟から運ばれたオベリスクがそびえ、その脇にはコンスタンティヌスの浴場にあったディオスクーリ(Dioscuri)、すなわちカストルとポルックスの像が立っています。これらは、18世紀後半にピウス6世が運ばせたのだとか。そして、それらの前にある巨大な御影石の水盤は、なんとフォロロマーノのカストルとポルックスの神殿にあったものだそうです。こちらはピウス7世が運ばせたとのこと。カストルとポルックスの神殿とは!・・・そう、 ティベリウス が再建しているんですよね。その神殿にあった水盤・・・と思うと、感慨深いものがあります。
ガイドブックによると、こちらの開館は日曜のみ。・・・ということは、この日しか見学のチャンスがなかったのです。このため、移動の途中ではありましたが、ここにだけは立ち寄ることに決めました。 本当は、テルミニ駅で荷物を預けてから向おうとおもったのです。でも・・・なんと駅の荷物預かり所も長蛇の列・・・。仕方がないので、なんとスーツケースを持ったままやってきました!
なぜ、そんな思いをしてまでここに来たかというと・・・ここには、あの、ハンニバルの像があるからなのです!そして、これを見ることこそが、夫の今回のイタリア旅行の一番の目的だったからなのです! たった一人で大国ローマを17年も苦しめた孤高の名将です。その大胆な戦いぶり、統率力・・・などなどが、オトコゴコロを惹きつけて止まないのかな〜、と思っていますが・・・
(ローマでは珍しく、写真撮影不可でしたので、Wikipediaに出ていた写真を載せました。問題がございましたらご連絡をお願いします。) 何しろスーツケースがありますので、全員で入るのは無理。そこで最初私が独りで偵察(笑)に行き、必死で聞き回り探し回りました!!!何しろ係員のほとんどは英語が通じないし、中で資料を購入して載っていた写真をみせても「Augustus?」とか言われちゃうし、ほんとに大変だったんですよ〜〜!! ・・・ともかく、やっと、親切な係員の方に案内してもらい、発見しました!!見かける写真は、どれも黒っぽい色合いなのですが、本物は真っ白な大理石でした。ただ、これは、16世紀の作品のようですね。 ・・・ですが、展示されていたのは見学ルート外・・・。急いで戻って夫に状況と場所を説明して、夫を送り出しました。場所が分かっていたのに・・・夫も、目の前で見るまでには相当苦労したそうです。4人目の係員が英語を話せたそうで、その方が、やっと、連れていってくれたのだそうです・・・。
・・・しかし、入場料€ 5でしたが、他のものはほとんど見ることができませんでした。見る余裕がなかったのです!! ・・・アウグストゥスの胸像もありましたが、もちろんスルーです・・・。どうせ写真も撮れないし〜・・・
広場の下、というか、側面にはいくつもの彫像が飾られていました。ここに、アウグストゥスを発見。 相変わらず美男子(笑)!
○ ローマ(Roma)〜ナポリ(Napoli) 〜カプリ(Capri) ○
昼食後、テルミニ駅でナポリ行きの切符を購入。・・・切符売り場は、これまた長蛇の列! 売り場のオジサマたち、さすがイタリア人!・・・窓口にたどり着くと、「日本から来たの?イタリア好き?」から始まり・・・「女の子(笑)3人?」「いえ、女二人、男一人です」「へ〜美女二人(笑)に男一人か〜。うらやましいね〜」などなど・・・。日本のJR窓口では考えられないやり取りです! 隣の窓口のオジサマまで会話に参加してきて・・・隣で切符買ってるおっちゃんがあきれてます!列が長かろうとナンだろうと関係ないんですねえ・・・。あとでお姑様にいいましたよ!「私たち、美女二人ですよ〜〜♪」日本では絶対言われないから、なんか嬉しい・・・(笑)
面倒だったので、すぐ乗れる電車にしたら、普通のIC(と思う)の2等車でした。電車(外側)の汚いこと!!!窓ガラスも曇ってるし・・・。でも、6人用コンパートメントは、なかなか居心地よかったです。 下の写真、左は車窓からみえたヴェスヴィオ山。右は、乗ってきた電車@ナポリ中央駅です。ほんとに汚い電車だわ〜
駅からはタクシー、ベヴェレッロ港(Molo Beverello)からフェリーで、いよいよカプリ島へ!!なんと、切符買ってから、出発時間までわずか3分!!危なく乗り遅れるところでした・・・ 下の写真は、左はフェリーからみたヴェスヴィオ山、右はソレント半島。
フェリー では、前方に入れないので、客室で窓の外を眺めているしかできなかったのですが・・・だんだん近づくカプリ島の姿が見たかったなあ・・・。
そして・・・突如、客室の窓からそそり立つ陸地が見えてきました!夢にまでみた、カプリ島です〜〜!!左の矢印あたりが多分、ヴィラ・ヨヴィス。ティベリウス別荘上に建てられた教会のマリア像らしきものがちょこっと見えます。噂には聞いてましたが、こんな絶壁の上なのねえ・・・
マリーナグランデ港(Marina Grande)でタクシーに乗ろうとしましたら・・・偶然にも、ホテルの送迎車が来てました!ドライバーの方が、タクシー運転手から私たちを救い出し(笑)バンへ。サンフランシスコから来て滞在中、という同年代のご夫婦と同乗でした。彼らもバカンス中とのことで、翌々日にポジターノに移動するとか・・・。外人の休暇はやっぱり長いんだなあ・・・うらやましい!
ホテルのほうは、今回は大奮発!アナカプリ(Anacapri)の崖っぷちに立つホテル、『チェーザル・アウグストゥス(Caesar Audustus)』。ホテルの庭にも、バンの側面にも、プリマポルタのアウグストゥスが。・・・私は、名前的には、『ティベリオパレス』のほうがよかったのですが(笑)、値段も高いし、カプリ地区の南向き(=ナポリ湾とかが見えない)ホテルでしたので、あきらめました・・・。一方、こちらのホテルのテラスからは、ナポリ湾、ヴェスヴィオ山、プロチダ島、イスキア島が望めます。
到着後・・・庭のテラスからの夕日です・・・
ひと休みしてから、アナカプリの町にくり出し、夕食です。アナカプリはほんとにこじんまりとした町で、人もさほどは多くなく、落ち着けます。 町をぷらぷらしたあと、サンタソフィア教会前のトラットリアに入りました。下は、ここで一番安い白ワイン、カプリ島産と思われる『TIBERIO』。・・・味は・・・・・・・・・まあまあということで(笑)。でも、ティベリウスの名前を使ってくれていることだけでももう、嬉しいです♪・・・きっと、現代のカプリの人たちには、そんなに嫌われていないのではないか、と思えるから。
長〜い飛行機の旅の後の、イタリア国内での移動、ってことで・・・ほんとに疲れました!初日はこれでおしまい!!
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