6日目(31日)


** この日の観光コース **

 トレヴィの泉 ~ モンテチトリオ広場 ~ アルテンプス宮 ~ ナヴォーナ広場 ~ パンテオン
~ サンタ・マリア・マッジョーレ教会

ローマは基本,観光客であふれているのですが・・・人の少ない博物館,聖堂・・・を選んで見学です.





☆ ローマ散策 ☆


 滞在したホテル、Majesticは、かつては充実した朝食に大満足だったのですが・・・前年から、基本朝食がつかなくなり、€30だか€35だか払っても、大したメニューではなくなってしまったのです。このため。旅の醍醐味の一つでもあったホテル朝食はあきらめ、ローマっ子っぽく、バールで朝食をとることにしました。


 こちらが、2日間朝食をとったバール。ホテルからトレヴィの泉に向かう途中の、静かな裏通りにあります。ホテル朝食の1/10程度でサンドイッチとカプチーノが味わえました!     

 この日の目的地に向かう途中。左は、いつもの、トレヴィの泉(解説はこちら⇒ )。 朝はさすがに人も少ないですね。右は、モンテチトリオ広場(Piazza Montecitorio)とモンテチトリオ宮(下院議事堂)。手前のオベリスクは、アウグストゥスが持ち帰り、かつてマルスの野の日時計の指針としたプサンメティコス二世(前6世紀)のものだそうです。

    



☆ アルテンプス宮(Palazzo Altemps):ローマ国立博物館別館 ☆




 肝心の博物館の入り口写真を撮り忘れました(汗)。上の写真は、Grand floorを見学したあと、中庭にでて撮ったもの。人気がほとんどないのがわかりますよね。ほんと、ローマにはこういう、静かでこじんまりとした博物館も結構あるんです・・・。
 この博物館、結構穴場で、小さいながらも、いろいろ素晴らしい展示品がありました・・・。その多くは、“ボンコンパーニ・ルドヴィシ・コレクション”と呼ばれるもののようです。
 こちらの美術館で販売されていた解説本、ありがたいことに、ほぼすべての展示品の解説が掲載されているんじゃないかなと思います。せっかくだから・・・と、しっかり買いました!・・・が、残念なことにイタリア語なんですね。「そのうち読めるようになったら・・・」とは思うのですが、今の実力と気力では全く読めていません・・・。(なので、解説が書けるのは、現場に英語が併記されているもののみです)

 こちらは、博物館入り口付近からナヴォーナ広場のオベリスクを撮ったもの。まあ、場所がナヴォーナ広場の裏みたいなところなんですね。
 ちなみに、目の前には、ドミティアヌスの競技場跡と思しき遺跡もあったのに、これも撮り忘れました。何しろ暑いので、歩くのも大変・・・。そんなこんなで、いろんなことを忘れてしまいました・・・。
     


        まずはじめ。こちらは、アントニヌス・ピウス。紀元前5世紀ギリシャのオリジナルをもとに、140~147年に製作された・・・のかな?
(解説の写真を撮ったのですが、字がピンボケで読めません!)

 続いては、アポロン2体。現場の解説もイタリア語のみなので、私の語学力では理解不能!


    

 建物の中には、こんな遺跡もありました。詳細は不明ですが・・・。どうも、「塔」の跡みたい???

 
     
     これは記憶無し・・・ですが、壁とかのフレスコ画と思われますね。ほんと、絵はこんな断片をみても、確かに素晴らしい感じがするのですが・・・まっ赤っ赤な壁の部屋って、ほんとどんなもんなんでしょうか???まあ、昔はこんなに電気煌々とついていたわけではないでしょうから、今とはまた違った感覚かもしれませんけれども。
 
 こちらは、おなじみのアンティノウス。やはり美しい少年ですね。
こちらは、17世紀に始まった「Cultural fashion」で復元されたもの?のようです。美しい美青年アドニスのイメージと重ねているんでしょうか?(解説のかなりな意訳)
     
      ブロンズと大理石の組み合わせです。古代ローマの型に見えますが、この素材の組み合わせは古代のものではないそうです。よって、古代の作品にインスパイアされて、16世紀に作られたものとみられるそうです。 
 

 こちらは、ティトスの娘のユリア。ぐるぐるカールの髪型が特徴的。髪型は派手ですが、おとなしそうな感じですね。AD90年ごろの姿みたいです。もともと、耳に穴が開いているので、イヤリングがついていたみたいです。衣服のほうは、バロック時代に作成されたもののよう。一部は樹脂で修復されているそうです。

     

 左はデモステネス(アテネの政治家だそうです)。右はアリストテレス。

    

 こちらは、マルクス・アウレリウス。これは長い解説がついていましたが、イタリア語のみ。。。よって頑張って読み取る気なしです・・・。     

 こちらは、女神様シリーズってところですかね。左はアテナ。中央はアフロディーテで、右はデメテル。



   こちらは、遺跡?をわざと見せているんでしょうかね。ちょっと詳細がわからないんですね。

 左側は、再びアテナ。紀元前5世紀の、パルテノン神殿に祀られているものと同じようなつくりみたいです。 そして、右はディオニソスとサテュロス(ギリシャ神話では、バッカスとシレヌス)。ヘレニズム時代のギリシャの作品がオリジナルで、これは2世紀ごろのローマ時代のコピー。 サテュロスは、酔っ払ったディオニソスを後ろから支えているような構図らしいです。クィリナーレ地区、4つの噴水のあるPalazzo Mattini建築のための発掘の際に発見されたそうです。ここで発見されたことから、ここにあったコンスタンティヌスの浴場内に飾られていたと考えられるそうです。この像に若き日のベルニーニも影響を受けたようで、彼の、ニンフたちの作品?のサテュロスにこの彫刻の特徴がみられるようです。


    

 こちら、左はガリエヌス。何やら17世紀にちょっと修復だか付け足されたかしたみたい。方の丸い飾りとか。 そして、右はルキウス・ヴェルス。


    

 1階(日本式で)を見学し終わって、中庭に出ました。そこに展示されていた像。棍棒持って、ライオンの皮の上に座ってますから、ヘラクレスでしょうかね。。。

 
     

 ここから日本式では2階、イタリア式ではPiano Primo。
 まず左は、ギリシャ神話のレリーフ。左より、JUPPITER、PLUTON、PERSEPHONE、NEPTUNUS、AMPHITRITE。・・・と、下に書いてあります。ペルセフォネさん、無理やり嫁に行く羽目になっちゃたので、結構かわいそうに思っていたのですが・・・なんだか結構大きな顔してます(笑)これなら、結果幸せってことでしょうかねえ。
 右は、左よりほとんど残っていないのがNEPTUNUS、次APOLLO、CYBELE(?)、LUNA、MERCURIUS、HEPHAESTUS、HELIOS、MARS、VENUS、HERCULES、BUCCHUS、と書かれていました。VENUSは、夫のHEPHAESTUSの隣でなく、MARSの隣なのねえ・・・


    

      左より、CASTORE、POLLUCE、そして、CORTEO DI ADORANTI(??)だそうです。一応イタリア語の辞書で引いてみると、崇拝者の行列??みたいな雰囲気ではないかと。

 このへんから、エジプトっぽい展示です。ガブリエレ・アニュンツィオ??(Gabriele D'Annunzio)のアパートメントの部屋、って書かれてます。彼は詩人で、アルテンプス家を継ぐ方と結婚したみたいですね。
 なんとなく違和感あるのですが・・・なぜかここに、セプテミウス・セヴェルスの像が(左)。


    

 このへんは、エジプトっぽい展示です。この辺りの解説には、このあたりがガブリエレ・アニュンツィオ??(Gabriele D'Annunzio)のアパートメントの部屋、って書かれてます。彼は詩人で、アルテンプス家を継ぐ方と結婚したみたいですね。
 なんとなく違和感あるのですが・・・なぜかここに、セプテミウス・セヴェルスの像が(左)。


    

 天井がやたら美しい部屋があったので、写真を撮ってしまいました。右のほうは、雄牛。エジプトの、紀元前1世紀のものらしいです。


    

 こちらは、左はイシス、中央と右はディオニソス。ブドウがあると、彼とわかりますよね・・・。




 こちらのきれい女性は、やっぱりアフロディーテ。(名前というか…タイトルがギリシャ神話になったりローマ神話になったりで、イマイチよくわかりませんね。。。)綺麗なので、2方向から・・・(目線がオッサンですね・・・)


    

 この辺は、部屋のフレスコ画が比較的きれいに残っています。詳細は・・・不明。

 
     

 左は、アスクレピオス。医術の神ですね。彼のシンボルって何なんだろう・・・? 右のほうはすいません、今となっては不明。。。
でも、後ろのフレスコ画は結構きれいですよね。


    

 こちらは、ヘルメス2体。ヘルメスだったらやっぱり・・・009のジェット張りの、空飛ぶサンダルを履いていてほしかったなあ・・・。


    

 こちらはアレス。う~ん、なかなかかっこいいですよね・・・ウェヌスが惚れるのも仕方ない???フィディアスという彫刻家のペルガモンの彫刻を参考にしたもの、なのかな?紀元前2世紀のもののようで、後年、ベルニーニが修復したそうです。

 
     

 こちらは、オレステスとエレクトラ。なんか、オレステスが子供みたいなんですが・・・。えっと・・・オレステスって、ヘクトルの妻アンドロマケがトロイ陥落後に、捕虜としてアキレウスの息子に囲われた際の恋敵(ってのも変。アンドロマケは決して望んではいなかった)ヘルミオネに片思いの青年、です。なので、ちょっとこの感じだとイメージと違う・・・・・・。ちなみにこれは、紀元前1世紀から紀元後1世紀のもの。


    

 こちらは、なんか、昔、教科書かなんかで見たことああるようなレリーフです。この作品全体のタイトルは、「ルドヴィシ玉座 後ろが座れるようになっているんですね。全然気が付かなかった!(汗) これは,紀元前5世紀ギリシャで製作されたオリジナルなんですって.
 このレリーフのほうのタイトルは、ウェヌスの誕生。
     

       こちらは、「ルドヴィシのユノー」。普通の大きさの3倍の巨大な像の頭部です。 頭の冠は、後に修復されたみたいです。 

 またまた美しいアフロディテ2体。なんかこちらの博物館、アフロディテが多いですねえ。


    

  こちらは、アモールとプシュケ。(英語の解説側には、キューピッドとプシュケ、って書いてありましたが)
 これも、ちょっとイマイチな感じ。なんか、プシュケのほうがガタイがいい?? ・・・と思ったら。これ、どうやら、あとでいろいろ作り変えられているみたい。プシュケはなんと、頭部はアポロ(と思われる男性)、胴体も男性のものに胸を付け足したり。アモールのほうは、なんと頭部は女性のもの・・・。なぜそこまでしてこのシチュエーションを作りたかったのか??????
     

 こちら、左は、あの「パリスの審判」。紀元後2世紀前半のもの、ハドリアヌス帝の頃のもののようです。右は、下のレリーフはローマ人とバルバリアンの戦いのシーン。上は、マルスの胸像レリーフ。


    

 こちらは、「ルドヴィシのガラティア(ガリア)人(?)」。「自分と妻を殺すガラティア人」というサブタイトルつき。ルドヴィシのコレクションが多いので、なんかそういう名前がついちゃっている作品が多いです・・・。 オリジナルは、有名な芸術家エピゴノスのブロンズ作品らしく、そのコピーだそうです。そのオリジナルは紀元前240年の、Attalus王の勝利を記念して製作されたみたいです。え。誰、この王様???(調べたら、王様ってよりもマケドニアのフィリッポ2世の廷臣みたい) この作品と、カピトリーノ博物館にあるガラティア人の死、の彫刻は同じグループに属するのだとか。 ちなみにこの作品、カエサルの家のごく近くから発掘されたもののようです。彼自身の、ガリア人への勝利を記念するものとなっていたのでしょう。(って感じの解説)。


    

        ローマ人とバルバリアンの戦いを描いたレリーフ。モノは石棺。マルクス・アウレリウスの石柱と似たデコレーションであることから、同時代のもの(紀元後175~180年頃)と考えられるみたいです。

 左は、「パンとダフニス」ダフニスって、ヘルメスの息子だそうです!(私は知りませんでした!!)オリジナルはロードス島のヘリオドロス(紀元前100年ごろ)で、ローマ時代のコピーだそうです。エロティックな作品(って解説に書いてある!)で、庭の装飾に用いられていたそうです。
 一方、似たような右の作品は、サチュロスとニンフ。これはいろいろ手が加えられてるみたい。サチュロスの頭部は、若き日のベルニーニが手がけたみたい。 ・・・ああ、ここでつながりました! 上のほうにあったサテュロスを参考に、この作品を手がけたのですね!


   

 そして、テラス?回廊?に出てきます。中庭に面していて、とても気持ちいいスペース。ここは!皇帝の胸像のオンパレード!感動ものなのは、アウグストゥスは見当たらないのに、ティベリウスがあったこと♪




 まず、左はゲタ。カラカラのかわいそうな弟。そんなに年とってはないと思うのですが・・・なんか、髭があると老けて見えちゃうんだけれども・・・?? そして、右は、ネルヴァ。ネルヴァって、なんか影が薄いというか、イメージがわかないというか・・・5賢帝でしたっけ?(笑) ああでも。確か、ティベリウスの子孫?


    

 左はハドリアヌス。横からなのは、正面に行けなかったから。中央は、マルクス・アウレリウス。そして右は、ルキウス・ヴェルス。 一応、同じ時代を生きた方たち、ですよね。




 そしてそして。ティベリウスです♪ティベリウスは特別!3方向からの写真です!! さすがに本の解説を読もうとしましたが・・・なにやら髪型の話が延々と。。。 あと、たぶん修復した話とかが書かれています。あとはルネッサンスがどーとか・・・ あ~もうダメ!やっぱりまだ、イタリア語はハードルが高いです・・・。
 いつも思うのですが、ほんとにティベリウスの顔立ちって、どちらかというとかわいらしいです。これで人より大きくたくましかった・・・というのが、ちょっと信じられないです(笑)。




 回廊?のあと、このお屋敷の中の礼拝堂です。こじんまりとしてはいますが、なかなか立派。      

 こちらは、カエサルふたつ。う~ん・・・ただの禿オヤジ(失礼!)


    

 また、遺跡風のものが。 やはり、このお屋敷は、何かしら遺跡の上に建造されたものなんでしょうね。       
       一回りみて回ったあと、入り口側から反対側のテラスをのぞみます。(日本式)2階の右から2番目の柱の後ろに、ティベリウスがいるんですよ!

 ほんとに人の少ない博物館でしたが、十分に楽しめました!

 博物館の前は、ナヴォーナ広場。 真夏の暑い日差しの中でも、出店(でみせ)、出てますねえ。 そして、ホテルのあるヴェネト通りに戻る途中にパンテオンが。パンテオンは、洗浄、修復が終わって、白っぽく、きれいになっています。


    


☆ ヴェネト通り外れのエノテカ ☆

 一旦休憩しに、ホテルにもどる途中・・・ちょっと足を延ばして、ホテル内に置いてあった雑誌に掲載されていたエノテカを訪ねました。
まあ、普通のワイン屋、って感じなのですが、面白かったのが、このディスプレイ。イタリア各州のワインが各州の位置に入っているんですよ!
 ここでは、店員さん(オーナー?)にすすめられた、オーガニックのBrunello di Montalcinoを購入しました♪
(ただし・・・その後、地元の百貨店で、あまり変わらぬ金額で販売されてました・・・がっくし)
     



☆ サンタ・マリア・マッジョーレ教会 (Basilica di Santa Maria Maggiore) ☆


 近くにお土産を買うのにいつも使っているスーパーマーケットがあることから、この近くにはいつも来るのですが、今回は久しぶりに中に入りました。(初めて入ったのは、両親と訪れた2006年ごろ)
 こちらの教会の言われは以下のとおり。・・・356年(資料によっては、352年)の夏に、子供を願っていた夫婦の妻と教皇リベリウスの夢に聖母マリアが現れ、その日に雪の降った場所に教会を建てるようお告げがあったとか。翌8月5日、この場所は雪に覆われていたそうです!現在の建物は、5世紀にローマ教皇シクストゥス3世が建立したものだそうです。ちなみに、この聖堂はローマ4大聖堂のひとつで、もちろんヴァチカンの領土であり所有物です。
 で。なぜか、まずは裏正面の写真から・・・それは、裏側から歩いてきたから。表側は右の写真。いつものスーパーの入り口から撮りました。


    

 不謹慎な気もしますが、やはり、異教徒から見て面白いのは、懺悔室でしょうか。中にずらっと並んでいるんですが・・・さすが、キリスト教総本山のヴァチカンに属す聖堂、いろいろな国の言語を受け付けているんですね~。でも、「日本語」はなかったような・・・??


    

 中は結構大きいです。サン・ピエトロ寺院ほどではないですが、それでも結構な大きさ。サン・ピエトロ寺院ほど混んではないので、かえって教会らしく、落ち着いているような気もします。ゴシック式ではないので、ステンドグラスとか控えめな感じですね・・・。

    

 両脇には、たくさんの礼拝堂もあります。


    

      祭壇はこんな感じ。地下があったりするつくりは、サン・ピエトロ寺院や、サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会とかに共通してます。クリスチャンではない私は、何となく気が引けて地下には降りませんでしたが、結構下に降りているひともいました。 
    





 めずらしく、あちこち移動してあわただしかった今回の旅も、いよいよ終盤です・・・。


2016.1.10

2013年 カンネ、ナポリ、カプリ、ローマの旅 Topへ