オクタヴィアヌス(後のアウグストゥス)の凱旋式・・・に赴く前の二人

 

 

紀元前29年の8月13日から3日間、アントニウスとクレオパトラのエジプト連合軍を破ったオクタヴィアヌスは、
晴れ渡った空の下、凱旋式を行いました。
このとき、14歳のマルケルスと13歳のティベリウスは、騎馬姿でオクタヴィアヌスの馬車の傍らに従って
凱旋式に参加したそうです。(馬車を引く馬に乗っていたのか、別の馬で従ったのかがよくわかりませんが・・・)

これが、ティベリウスの歴史の舞台への初登場です。
まあ、オクタヴィアヌスにとっては、大事なのは甥っ子のマルケルスだけだったでしょうが、
一応ティベリウスもおこぼれにはあずかれた・・・ってとこなのかなあ。
マルケルスと年の近いティベリウスは、このように、マルケルスのおこぼれで(?笑)
子供の頃から活躍の場もそこそこあったそうです。
・・・本人は極めて優秀だったんですよ!きっと、マルケルスなんてお呼びじゃないほど。
でも、オクタヴィアヌスはマルケルスを溺愛していたそうですから・・・やっぱりティベリウスはあくまでおまけ。
それでも・・・市民から見れば、今をときめくローマの最も有望な若者二人と映っていたことでしょう。


・・・というわけで、その凱旋式の準備をする二人をイメージしました。
少年たちがどんな格好をしていたか、はよくわからなかったので、まあ、ちょっと盛装っぽく、
司令官の赤マントを羽織らせてみました。(普段はそんな少年が司令官マントを羽織ることは無いと思いますが)
ティベリウスはいつものイメージ。やや神経質そうな感じで・・・(見えないかもしれませんが、そういうつもりで描いてます)
そして一応後ろ髪やや長めにしました。(クラウディウス伝統の髪型らしい・・・)
それから・・・口が小さくて唇が薄いところだけは、肖像準拠です。
一方、マルケルス。彼はさっぱりわからないのですが、私のイメージしたユリアが、やや明るめの髪の色で緑の瞳なので、
まあ、きっと従妹に似ているだろうと同じカラーリングにしました。
それから、アウグストゥスの髪が、ティベリウスよりは癖がなさそうだったので、ここは叔父に似せて
一応さらさらヘアっぽい感じにl。

それで、彼は王子。もう、アウグストゥスに溺愛されてたそうですから、事実上王子でしょう。
で、きっと愛想もよくて余裕かましてんだろうな、と。

本当はもっと淡い色合いにしたかったのですが、どうしても塗りこんでしまうようです・・・

 2007.03.25