島村ジョー (サイボーグ009)

 

  

 ハーフで孤児院育ち、ふとしたことから少年鑑別所に入れられて脱走途中に、死の商人であるブラックゴーストに誘拐され、サイボーグに改造されます。そして、仲間と共にブラックゴーストの基地を脱出してから、世界の平和のために様々な敵と戦い続けています。平時の職業は、レーサー(原作・時空間漂流民編や、平ゼロ設定は無視です、無視(笑))。本当は戦いたくはない、でも戦えば強くて、チームのリーダー格。彼の戦う姿も思い悩む姿も、優しい微笑みも、全て好きです♪

 彼は、子供の頃からずっと引きずってしまっている私の永遠のヒーローです・・・。最初の出会いは、新ゼロのTV放映。そのあと、ぽつぽつと原作を集めましたが、原作を全て読んだのは、平ゼロ放映が始まってからで、こんなにもいろいろなジョーがいたのね(笑)と、驚いてしまいました。
 子供の頃に見た新ゼロのジョーは、ともかく翳の部分が強くて、見ていて辛いのだけど、逆にそれがまた魅力にも感じていたのだと思います。なので、私にとっての彼の一番の魅力は、やっぱりこの“翳”なのかもしれません。孤独な生い立ち、自分の意志に反してサイボーグ化されてしまったこと、それによって心ならずも戦いが宿命となってしまうこと・・・そんな哀しい運命が心に強く響いたのでしょう。また特に新ゼロの時は、サイボーグが“人に在らざるもの”というイメージが強くて、なおさら痛かったです・・・・・・。人々のために戦っているのに、その人々に疎まれるという切ない場面に、何度出くわしたでしょうか・・・。

 原作に関しては・・・恐れ多いので、あまり触れたくたくないのですが(笑)・・・全体としては、そこまでウエットではないと思います。そうかといって、影が全くないわけではない。ただ、それら全てを受け入れたあとの懐の深さのようなもの・・・を感じます。だから、新ゼロよりは心安らかに見ていられるというかなんというか・・・。

 ジョーのキャラクターには、(ちょっと語弊があるかもしれないのですが)“育ちのよさ”みたいなものを、なぜか感じてしまいます。孤児院、少年鑑別所(原作)or少年院(新ゼロ)にいたとは思えないくらいに。人間的には、決して粗暴でもないし、優しくて優雅でさえあるように思えるのです。が、やはり悲しい生い立ちは、ジョーというキャラクターに翳を落としているのは確かだと思います。そして、それがかえって、彼の芯の強さや懐の深さを形作っているのかも?と思ったりもします。

 彼は孤独な少年時代を送っていたと思われますが、仲間ができ、“生きる目的”をもてるようになったという意味では、サイボーグ化されたことは必ずしもマイナスばかりではないのかもしれません。(御大が、新ゼロ放映時のインタビューで、それらしきコメントをされていたのを読んで、目から鱗でした)

 カップリングは、絶対93です。他のオンナは当然許せなません(笑)・・・でも、原作でも、新ゼロでも、いろいろな女性と仲良くしちゃうので、心が休まるときがありませんが!


 しかし、久しぶりにジョーを描きました!しかも、全身像なんて、初めて・・・。やっぱり全身のバランスをとるのは難しいですね・・・。