クラウディウス

〜クレオパトラの娘〜



その帰路、私たちはティベリウスに遭遇した。ユバ王子が呼び止めた。
「ティベリウス!」
 振り返ったティベリウスは、王子が近寄るのを警戒するように見ていた。
美しい少年だった。足の裏にいたるまで、左右の均等がとれていたと言われる。
色白で眼が大きく、後ろを長くのばした髪型は、クラウディウス家独特のものだった。
当時、既に大人ほどの背丈があり、王子に匹敵するほどだった。










 見返り美少年♪・・・(笑)

 久々に、かのこさんのティベリウスを描きたくなりました。・・・そう、あの、ちょっと変人だけど(笑)凛とした、美少年を。
 かのこさんのお話に出てくるティベリウス、どのシーンも、絵にしたくなるような描写なんです・・・。そう、たとえ『変人』と表現されていても・・・年を取って疲れていても!!・・・それは多分、その表現の奥に愛を感じるせいだと思うのですが・・・でも、どんなシーンでも、私の心に浮ぶのはやはり、「かっこいい」ティベリウスの姿なのです。
 
 ・・・ここのシーン、このあとユバ王子との会話で心情を吐露している彼の姿は、とても痛いです。冷たい、人を拒絶するかのような言葉の裏にある哀しみが胸を打ちます。尊敬するアウグストゥスに批判されることは・・・どんなにか、この繊細な少年を傷つけていたことでしょうか・・・。


 服装が・・・毎度のことですが、よく分からないんですよね〜。何かで、略装では短衣にマント、と見たような気がしたので、まあ、こういうときには略装でいいのではないかと判断しました。やっぱ、夜間にトガでは動きにくいだろうと。

 しかし、以前にかいたティベリウスより、ずいぶん幼くなってしまいました・・・う〜ん・・・見比べると同一人物に見えない・・・(泣)。


 変人だけど(しつこいな〜)でもやっぱり素敵なティベリウスに会える・・・そんな、かのこさんのサイトはこちら →




2009.9.12