Museum
  009関連(2)

☆アポロとダフネ
ベルニーニ作/ボルゲーゼ美術館(ローマ・イタリア)

 

 

 かなりこじつけですが、私が一番好きな彫刻ですのであえて(笑)。ゼロナイでは、アポロンはミュートス編で、ダフネはヨミ編で5人姉妹の末っ子として登場してます。なので、二人の接点はないんですよね・・・(苦笑)

 エロスの悪戯によってダフネに夢中になったアポロン。しかし、ダフネは、同じくエロスの悪戯によって愛を拒絶します。とうとう我慢できずにアポロンは逃げるダフネを追いかけ、今にも捕まえそうになったときに、アポロンから逃れたいダフネは父である河の神に願って月桂樹に姿を変えます。

 ジャン・ロレンツォ・ベルニーニが、24歳の1622年に製作を開始し、1624年に完成させた作品です。美しい肢体といい、躍動感といい、素晴らしいの一言。実物を目にしたときは、感動のあまり涙が出そうになりました!

 
  ちなみに、このボルゲーゼ美術館は、入館に予約が必要なんですが、2004年に訪れたときの私の予約番号は“009”だったんです〜♪ 

 

☆モーゼ像
ミケランジェロ作/サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会(ローマ・イタリア)

   

 原作・中東編に、偽モーゼが出てきてます(笑)。この話、実は私が初めて触れた原作で、確か、秋田書店の8巻でした。新ゼロのイメージで本を開いた瞬間、眼が点に・・・(笑)あまりにもイメージが違っていて驚いた記憶があります(笑)。

 この彫刻があるのは、サン・ピエトロがエルサレムで牢につながれていたときの鎖(ヴィンコリ)が祀られている教会。このモーゼ像は、1505年、法王ユリウス2世から製作を依頼された墓の構想の一部として作成されたものだったようです。結局、墓の計画は中断されたりして、この像が完成したのは8年後。一方、墓が完成したのは1545年らしいですが、当初のミケランジェロの構想とは大きく異なってしまったようです。




☆モーゼの噴水
(ローマ・イタリア)

 そしてここにも、モーゼさんが。この噴水の本名は、アックァ・フェリーチェの泉(Fontana dell'Acqua Felice)というのだそうです。(知りませんでした!)デザインは、ドメニコ・フォンターナという人で、中央 のモーゼ像は、プロスペロ・プレッシアーノまたはレオナルド・ソンマーニの作、なのだそうです。ネットでちょっと調べましたら、この像、上記のミケランジェロのモーゼ像のコピーの失敗作ではないか、という話もあるそうです。
 でもとにかく、ちょっと汚いですよね。ちゃんとクリーニングしてあげてほしいです。