Museum
  009関連(3)

☆ミロのヴィーナス
ルーヴル美術館(パリ・フランス)

    

 

 ご存知、アフロディーテ編。ブリテンさんが変身して身代わりに盗まれていった、かの、ミロのヴィーナスです。おしりがかゆそうだったり(笑)、いろいろ大変そうでしたよね〜!!


 ルーヴル美術館のサイトでは、“アフロディーテ、通称「ミロのヴィーナス」と記されています。この像は1820年、キクラデス諸島の南西の島、メロス島(現代ギリシア語でミロ)で発見されたそうです。ルイ18世に献呈され、翌年ルーヴル美術館に寄贈されました。

 この女神は謎に包まれており、その仕草もまた解読不可能なのだそうです。不足する部位と象徴物の欠落は、この彫像の復元と識別を困難しており、その仕草は、様々な憶測を呼び起こしました。可能性としては、アフロディーテのほかにアルテミスまたはダナイス、またミロ島で崇拝されていた海の神、アンフィトリテというのも考えられるそうです。


 アフロディーテ編の話の中では、このほかに、メディチのビーナスとクニドスのビーナスが出てきました。クニドスのビーナスのあるヴァチカン美術館には行っているのですが、全く気がつかず、当然写真も撮っていません。少なくとも・・・私的にはあまり魅力的な像ではなかったのでしょう、きっと(笑)。それに、当時のガイドブックや、ローマで購入した本などにも出ていませんので、やはり、この「ミロのヴィーナス」ほどにはメジャーじゃないのかもしれません。
 

 

☆サモトラケのニケ
ルーブル美術館(パリ・フランス)


     

 

 完結編の、“003 ありえざるもの”に、登場しました。おそらく・・・フランソワーズが、再び戦いの日々に身を投じることになってしまうことの予兆を最初に感じてしまったもの・・・。  
 翼のある人間というと、天使編にも出てきましたが・・・あの天使のイメージと、この完結編の天使?のイメージを重ねていいものかどうか・・・・・・私はどこか重ねてしまうのですが、それが正しいのかどうかはちょっとわかりませんね・・・。


 この、“
サモトラケのニケ”は、ヘレニズム時代の彫刻の代表的な作品だそうです。1863年アドリアノープル(トルコ)のフランス副領事であった、シャルル・シャンポワゾが、エーゲ海北東に位置する小島、サモトラキにて発掘しました。この羽根を付けた勝利の女神は、サモトラキ島にあった、偉大なる神々の神殿に張り出していた船の船首に立っていたそうです。
 この建造物は、前2世紀初頭の海戦の勝利を記念するため、ロードス島民が奉納品として献上したものとと推定されているようです。装飾の豊かさ、ボリュームの感覚、動きの激しさは、前180年から160年頃のペルガモン派のバロック的制作の前兆である、ロードスの様式の特徴なのだそうです。


  私はこの彫刻が好きです!正直、ミロのヴィーナスよりこちらが好き。勝利の女神・・・だから、血塗られた栄光なのかもしれません。だから、穏やかな像とはいえませんが・・・。“003”でも、あまりいいイメージとしては出てきていませんし。でも、この雄大さ、迫力は胸に迫りくるものがあります・・・。
 

 

 

☆カピトリーノのヴィーナス
カピトリーニ美術館(ローマ・イタリア)


      


 再び、アフロディーテ編。でもこれ・・・クニドスのアフロディーテの模刻とガイドブックには書かれていたのですが、どうもクニドスのヴィーナスの画像を検索してみるとちょっと違う・・・。残念ながら、クニドスのヴィーナスを観ることができなかったので、なんともいえないのですが。で、それにもかかわらずこれをあえて載せたのはどうしてかといいますと・・・。このヴィーナスのポーズが、ゼロナイのアフロディーテ編に出てきたメディチのヴィーナスととてもよく似ているので、もしかしたら、メディチのヴィーナスの模刻かも?と思いまして。もちろん、確証はないのですが。現地で買った資料にもそういうことは述べられていないので・・・・・・。