Lucky you 感想


 襟さんの新作がこの映画だと知ったのはいつのことだったでしょうか・・・。
それから公開を心待ちにし・・・どうやら公開時期ものびのびになっていたらしく、“本当に公開される日が来るのだろうか・・・”と不安に思ったりもしましたが・・・やっと!!やっと観ることができました!!初めて、映画館で襟さんを観ることができたのです。もう、あまりの幸せに、頬も緩みっぱなし(笑)。襟さんが私を(違う!笑)見つめる瞳にもう、どきどきしちゃうし♪私にとっては、すばらしい誕生日のプレゼントにもなりました・・・!

 初めてこの映画の概要を見た時は、(他所でもどなたかコメントされているのを見かけたように)私もラブコメかと思ってました。でも、全然違いました。トロイやミュンヘンやBHDのような大作系の重々しい話ではありません。でも、観終わって心がほっこり暖かくなるような、小さな“宝物”のようなお話でした。

 実は、あまり内容を覚えていないかも・・・なのです。襟さんに見とれて、襟さんを追っかけてたら、いろんなところがお留守になっちゃいました。なので、ストーリーの把握もいまひとつだったってのに、どんどん記憶が薄れていきます。
・・・ですので、すみませんが、誤解や記憶違い、その他もろもろあるかと思いますが、そこのところはどうかご容赦願います・・・。


 始まりは、質屋に現れた襟さん・・・じゃなくてハック。何だか詭弁なような気も・・・と思うような論理を展開して軍資金をゲットし、いざ戦いへ。実は私、こういう口八丁な人って、本当はいまいち好きになれないのですが・・・もう、襟さんが演じているだけで見方が変わってしまいました(笑)。それに私は形見の指輪なんて質に入れちゃうところからしてもう、信じられないし見てるだけでどきどきしちゃうような小心者なのですが、ハックってば、そんなことを忘れさせてくれるような堂々たる歩みで、裏口からカジノ会場まで向かっています。襟さん、歩いているだけでもかっこいい。足長いし♪バイクに乗っているところもすごくかっこいいのですが、やっぱり襟さんが大きいせいか、若干バイクが小さく見えちゃったのは私だけでしょうか(笑)・・・。
 さて、カジノでもハックは人気者のようです。そりゃそうです、かわいいもの。・・・で、思い出したのが・・・子供の頃に新ゼロでもあったカジノネタ。あのときはみんな、パーティのような盛装でした。でも、今回、会場の人々はわりとみんな普段着なんですね。遊びに来たお金持ちはともかく、賭け事を生業としている方たちは、特に盛装する必要もないのでしょうか・・・。

 序盤はハックはバンバン勝っているのに、パパがやってきたら急に負けだしてます・・・。こんな様子をみてたら、とても、彼が“天才プレーヤー"だなんて信じられません!でもともかく、この、父との確執が、大きなテーマになっているようです。
 しかし、大っ嫌いなお父さんと、結局同じ道を進んでいる自分に、ハック自身ほんとに気がついていないんでしょうか・・・。ビリーにそれを指摘されたとききょとんとしてたけど、それは、無理やりに意識の外に飛ばしていたことがらに、改めて正面から触れられてしまったことに面食らったからではないのかな〜、と。嫌いなハズのお父さんと、結局同じ道をたどっている・・・そのことに、心の奥底では気づいてしまっているからこそ、よりいっそう、父への苛立ちもあるのかもしれないと思ったのは、違うかなあ・・・。
 しかし
この辺、実は私、心の動きに全く注意が行っていないんです。だから、こんな解釈も正直、あてにはなりません(笑)。

 あと、このお話で大事な小道具が、亡き母の形見の指輪。なんだかんだいっても、お父さんにとっても、息子にとっても、大事なものなんでしょう。でも、大事なものをなんで質にいれるのか、私には理解不能なのですが・・・。それでも、指輪に絡んだ二人の言動をみると、二人とも母、妻を愛していたのね〜、と、しみじみ思います。でも、息子のほうは、父の母への愛って、理解できていないんでしょうね。だからきっと、母から父への愛も。大会の時の父との会話では、目から鱗だったんだろうな。
そして、父と母の愛に気がついたことによって、自分の愛もより鮮明に自覚できるようになるのでは・・・?ま、この辺はちょっと妄想入っているかも。

 彼の人生を変えるきっかけは、ビリーとの出会い。パンフとかには、“読めない相手”って出てるのですが、そうなんでしょうか・・・?そもそも、彼って、ポーカーやっているとき以外で、人の心の奥底まで読もうなんて思ったこと、ってあるのかな。むしろ、はじめて、そこまで考えてしまう、つまり、もっと知りたい、とか、心の中を理解したいような人に出会ってしまったと思うのですが。

 でも、ど〜も、ビリーとハックの恋愛よりも、父と子のほうがメインなような気がしてしまいます。ハックは、結局お子ちゃまで、お父さんとの確執を解消しないと、ちゃんとした恋愛にすら踏み出せなかったのかも・・・?????

 途中のあれやこれやのエピソードは、もう、男のくずだね〜、と冷静には思います。ええ、こんなやつが周囲にいたら、間違いなく張り倒してます(笑)。あ〜、でも、程度の差こそあれ、男の人って、ああいう、自分しか見えない行動ってよくあるような気も・・・? ・・・まあ、でもでも、なんといっても、演じているのが襟さんだけに、もう、観てるときは、なにをやってもかわいい・・・と思ってしまいましたけど・・・。
 そして・・・ここで、ビリーを怒らせて、捨てられてしまったってことは、ハックに少なからず邀撃を与えたのでしょうね・・・。ちなみに、ビリーのお姉さんは素敵。なかなかかっこいいです。過去にはいろいろあったかもしれないけど、今ではハックといい友達なんでしょうね。こういうシーンをみると、男と女の友情を信じたくなります・・・。

 最後の、ポーカー大会で父に勝ちを譲ったとき・・・ハックは、お父さんを超えることができたのかな〜、と思います。ビリーとのことや、これまでのお父さんとの衝突の上に今回の決心があったのだろうとは思います。そして・・・彼に後悔はないだろうな、と思います。最後に、最高のご褒美ももらえたわけだし(笑)。お父さんにしても、やっと、息子と心が通じあえた安堵はあるかもしれません・・・。ま、二人とも照れ屋のようですから、熱烈抱擁、みたいな感じにはなりませんでしたけど。まあ、きっと、父と子、ってこんなもんなんでしょうね。

 以上、映画の感想でした。これ以上は、ぼろも出そうですし、あやふやなところが多いので、やめときます。

 でも、最後に一言。
襟さんは、やっぱりかわいかった〜
特に、じっと何かを見つめるときの瞳は最高です♪