3日目(22日) ( その1)
** この日の観光コース **
ウンベルト1世広場 〜 サン・ジャコモ修道院 〜 アウグスト庭園 〜 サン・ステファノ教会
〜 サン・サルバトーレ教会 〜 サン・コスタンツォ教会 〜 カプリ島一周
☆ ウンベルト1世広場/小広場 (Piazza Unberto: La Piazzetta di Capri) ☆ カプリの街の、そしてカプリ島の中心ともいうべき広場でしょう。ピアツェッタの名で世界中に知られ、今も各国の著名人が集まる“サロン”だそうです!とにかくにぎわっています。アナカプリのちょっとひなびた雰囲気とは大違い!この界隈は、カプリでも一番栄えているところで、ここからブランドショップの並ぶ通りや、カプリ一のスーパーデラックス(笑)五つ星ホテルに通じる道などがあります。治安もいいので、ブランド品を買いあさりたい方々にも安心、安全な街です・・・。ちなみに、私たちには全く縁がありませんでした。(私は・・・ちょっとぐらいみたかったけど・・・夫のほうが全く興味がないので・・・)
↓左の写真は、フニコラーレ(ケーブルカー)の駅のテラスです。とても見晴らしがよく、島の全貌が見えます♪ そして右の写真は・・・読みづらいですが、広場の周りにあった、ティベリオという名のバール。なんだかんだいって、ティベリオという名前はよく見ます。・・・結構愛されてる?ティベリウスさん♪(笑)
別名?カルトゥージア修道院とも呼ばれているようです。ここも、ティベリウスの別荘の跡地らしいので、何か遺跡が見られるのかと期待していったのですが・・・残念ながら、そういうものが残っていると思しき場所にはたどり着けませんでした。修復などが行われているせいなのか・・・見学できない部分もありましたし。しかし、アウグスト庭園(後でご紹介します)からみると、修道院の大回廊の横に遺跡らしいものが見えています・・・。下写真中央部付近がそれ。修道院内の教会や鐘楼は、写真の左側なのですが・・・興味の対象が遺跡だったため、写真を撮るのをころっと忘れてました(笑)。旅行記書こうというのに、まだまだ修行がたりません〜!
ナポリ公国女王、アンジュー家ジョヴァンナ1世の側近ジャコモ・アルクッチ・カプリ伯爵(Giacomo Arucucci)が、海に面した南向きの斜面にある、ティベリウスの6番目の別荘跡地とされる場所を発見し、ここに修道院を建てることを提唱したそうです。そして1371〜1374年にかけてサンジャコモ修道院が設立されました。修道院は度重なる襲撃を受けましたが、1563年に海賊の襲撃に備えてカルトゥジオ会の修道士が新たに砦となる塔を建てて、以降1636年まで断続的に補強、拡張されました。1691年には大回廊や鐘楼などが修復され、修道僧たちの勤めが再開されました。その後はフランス軍の兵舎になったり、刑務所、療養所、病院などとして使用されたりしています。
修道院内のかつての大食堂は、現在は修道院博物館の一部となって 下の写真は、いずれも大回廊の中で撮ったもの。右の石の塊・・・これも何か遺構かな〜と思いながら写真を撮ったのですが(笑)。
ドイツの鉄鋼業界の有力者クルップ氏(Friedrich Alfred Krupp)が、別荘の一部であった庭園をカプリの町に寄贈したあと、ローマ皇帝アウグストゥスにちなんで名づけられた庭園です。庭園も美しく整備されているのですが・・・何といっても、一番素晴らしいのは、ここからの眺め。カプリ島の南側の海岸線が一望できます。
現在の教会は、580年に建てられた古い教会の基礎の上に16世紀後半に建てられたもので、もともとは聖ソフィアを祭る教会、もしくは現在とおなじ聖ステファノを祭る教会、との2つの説があるようです。
建築学的にもいろいろ魅力あるもののようですが・・・そんなところに私の興味はございません(笑)! 私的一番の見所は・・・なんといっても、主祭壇の大理石の象嵌細工の床!・・・これは、ヴィラ・ヨヴィスの『トリクリニウム』(横臥食卓のある食堂)の床が移されて来たものなんです!!ご覧ください、この美しい床を!(・・・って、分かりにくいですかねえ。)こんな素晴らしい床が、あのヴィラ・ヨヴィスに敷かれていたんですよ〜・・・やっぱり、とても素敵なヴィラだったんでしょうねえ。
こちらは、主祭壇の左側にあるロザリオ礼拝堂で、この床は、トラガーラから持ってこられたと資料に書かれています。トラガーラにはかつて、ローマ時代の大邸宅(誰の、との記述は見つからず)があり、その唯一残っていた遺跡である床が1892年に修復され、ここに持ちこまれたようです。
☆ サント・サルバトーレ教会(Ch.del SS.Salvatore) ☆ ガイドブックには、ヴィラ・ヨヴィスからの発掘品が保管されていると書かれていた教会。ウンベルト1世広場から、狭い路地を通ってたどりつきました。・・・が、閉まってました。残念。 ☆ サン・コスタンツォ教会(Ch.di S.Costanzo) ☆ カプリ島の守護聖人、聖コスタンツォを祭る教会。ビサンチン様式の教会が987年に古いバシリカ様式の教会の土台の上に建てられた後、1300年から1930年代までの数世紀にわたり拡張、改装されてきたそうです。987年から司教公邸であり、司教が1560年に聖ステファノ教会に移ってからは、修道者の定住所となったそうです。また島民が丘の上のカプリに住み始めてからは、サン・ステファノ教会のほうが町のメインの教会になっていったそうで、1723年、正式にサンステファノ教会のほうが正式な地区教会になったようです。
ここの見所は!・・・アウグストゥスが建てたといわれる、海の離宮(Palazzo di Mare)から移設された大理石柱です。でも一部は、ここからさらにカゼルタ(どこにあるんだろ〜不明です)の王宮に移されてしまい、かわりに花崗岩の柱が据えられているとのこと。石の種類やデザインがいろいろと変わっているのも興味深いですね。どんなお屋敷だったんでしょうか・・・。
前半の最後は・・・教会から港に戻る帰り道でマリーナグランデ方面を撮った写真。海の色が美しいです。遠くにソレント半島も見えます。手前の浜みたいに見えるのは、一応海水浴場。肌を焼いているひともちらほら見えました。(でも、こちらは島の北側なので、日焼けには向かないような・・・)。ただし、砂浜、というよりは白い小石の浜なので・・・裸足だとちょっと痛そう!
このあと、マリーナグランデのバールでお昼ご飯。そして・・・カプリ島周遊ツアーに出かけます! → その2 へ |
2009.11.29