2日目(8日) (その2)
** この日の観光コース **
(ホテル) 〜 国立考古学博物館 〜 (高速船) 〜 カプリ島(ホテル チェザール・アウグストゥス)
その1から続く ☆ 国立考古学博物館 続き ☆ 続いては、ファルネーゼ家の司書、古美術管理人?であった、フルヴィオ・オルシーニの宝石コレクション、と説明されている部屋からの紹介です。こちらは、とにかくカメオのようなもの・・・がたくさん!すごく美しい石に彫られたものなど、バリエーションも豊富です。オルシーニさん、ざざっと説明を読んだところ、ファルネーゼ家の所蔵品をきちんと整理、記録していたみたい。(後日解説を真面目に読む気力が出たら追記しますね・・・)。
そして、こちらは・・・No.130 :Agrippa Maggiore(アグリッパ。多分、アウグストゥスの右腕のアグリッパですよね!)縞瑪瑙のカメオ。、No.131:Julia(ユリア、アグリッパの妻(後のティベリウスの妻)の、なんでしょうか?どのユリアか不明です)、No.132:Antonia(アントニア、これまたどのアントニアなんだか・・・?)これらはいずれも玉髄です。 ここで、再び彫刻に。このあたりは哲学者、詩人??文学者??歴史家??・・・要は文人たちの彫像です。
こちらは、3つともエウリピデスです。『アンドロマケ』、『ヘカベ』、『トロイアの女』、といった、トロイア戦争での女性の悲劇を遺した方ですね。あ、もちろん、他の作品も残されてますよ!! いずれもギリシャBC340 〜330年のオリジナルのコピーで、左はBC23年〜AD14年(アウグストゥスの時代)、真ん中は、1または2世紀、一番右は、1世紀の作品だそうです。
はい。ここまでは彫刻中心でしたが、ここからはちょっと趣向っが変わってきます・・・! そして。多分、世の中的にはきっと、この博物館最大の見所のひとつ、アレクサンドロス大王のモザイクです!アレクサンドロスさんは、左のほうで、かろうじて顔と馬が残っている人です。現地で買った本には、「イッソスの戦い(la
Battaglia d'Isso)」と書かれていますが、違うことが書いてある本もありますねえ。現地の表示には、「東方征服の戦い(Issus,Granicus,Gaugamela)」というような説明がありました。タイトルは、「アレクサンドロス大王と(ペルシャ王)ダレイオス3世の戦闘図(Particolare
coi volti di Alessandro e di Dario)」 元のイタリア語直訳だと、「戦闘図」とは言ってないですが、日本語の解説本にはそう書いてあります。ポンペイの『ファウヌスの家』の居間の床のモザイクですって!!床じゃ絵がよくみえないですよねえ。 ある意味すごいゼイタク!! ちなみにこれは、想像?復元図。 これは、解説などは見つけられませんが、綺麗だったので撮りました。演劇用の仮面でしょうね。ゼロナイの、「ポンペイの少女」なんかにも、このような悲劇の仮面の絵が登場していたかと。
下の左は、パンと山羊、です。 え〜〜!パンといえば、ゼロナイのミュートス編でのかわいらしさが印象的でしたが・・・・・でも、実際は、結構こんなかんじのオッサン的に表現されていることのほうが多いみたいです。エルコラーノの『Villa
dei Papiri』からの出土品。 右は、詳細不明なのですが、なんか女性が強くて、ちょっと気分いいですね(笑)!! 左の写真は・・・水差し?お守り?でしょうかねえ。 それとも、『テルマエ・ロマエ』に出てきた、“ティンティナ ブラム”の一種なんでしょうか・・・なかなかユーモラスな感じです(笑)。ほんとは、作品中に出てきたような形状のものを探したのですが、それらしいものは発見できませんでした。 残念〜〜!!
右も小さな像ですが、これも用途は不明・・・。 ここで、『隔離部屋』コーナーは終了です。
続いては、ポンペイやエルコラーノで部屋の内壁を飾っていたフレスコ画の一部を紹介します。 そして。他にもたくさんのフレスコ画が。イーリアスネタは、かなりたくさんあったみたいですが、その一部しか分かりませんでした。とにかく量も多くて・・・。これらも、部屋を飾っていたものだと思われますが、絵画のように額装(?)されてます。 左は・・・確か、ラオコーンですね。二人の息子とラオコーンが、アテナの送り込んだ蛇に絞め殺されてしまう場面です。そして・・・右の絵は・・・わ〜、これ、思い出せません!! オデュッセウスとキルケか、アイネイアスとティドか?????? →とおもったら。全然違うわ〜!この近くに、確かにアイネイアスももあったはずなんですが、写真とってません(涙)。で、これは、といいますと・・・多分恋人同士(・・・てか、不倫だよな〜)のマルスとウェヌスです。ポンペイではよく見られる主題みたいです。 さあ。これで・・・考古学博物館は最後です!! 左は、アレクサンドロス大王。なんかちょっと、童顔ですね。何となく、他の像とも面差しは似ているので、確かに彼の面影を残しているものなのでしょうが・・・。 う〜ん。あとになって思い出してみると・・・ポンペイのアポロ神殿にあったアポロンとアルテミス像のオリジナルとかも、全然みてませんでした!!あらら。貸し出し中だったのか、気がつかなかっただけなのか・・・不明。(アルテミスのほうは、以前日本にも来てましたね。) ☆ ナポリ湾からカプリ島へ (高速船) ☆
そして、カプリ島・マリーナグランデに到着。 宿泊するホテル『チェザール・アウグストゥス』は、特に事前に連絡していなくても、いつもバンが迎えに来ていて、名前を告げると乗せてもらえます。ただ・・・このたびは、一気に大量の宿泊客がやってきてしまったので、バンはぎゅうぎゅう詰め。 (日本では全然小さくないですが・・・)やはり欧米人と比べると小柄な日本人である私が夫の上に重なるように座って、やっと全員乗車完了。そんな状態で、島の急勾配のヘアピンカーブを上っていきました!! ☆ ホテル チェザール・アウグストゥス (Caesar Augustus) ☆
アナカプリの町にある、5つ星ホテルです!庭園がゆったりしていて、部屋は明るく開放的。スタッフの方々もとてもフレンドリーで親切。 ・・・そして、今回はほんと、いろいろとすごく、お世話になりました・・・。 部屋は、シービュー。最初に案内された部屋は、角部屋でゆったり広くて、素敵だったのですが・・・なんとバスなし。 そこで、レセプションでお願いして、バス有りの部屋に変更してもらいました!欧米人にはあまり重要ではないバスタブですが、ここは日本人、やっぱりバスタブは必須ですよね〜〜!! (ちなみに、この写真は最終日に撮ったものです。) なぜわざわざ、大きな街のカプリのほうでなく、アナカプリの、しかもちょっとハズレのこのホテルを選んだのかといいますと・・・。それは、このナポリ湾からソレント半島、そしてカプリ島の東側まで望める風景が楽しみたかったから。初めてのカプリ島滞在の際に、『ジーノズ・コンシェルジュ』に相談して、選んでいただきました。 チェックイン後、アナカプリの町で遅い昼食を。その後、ちょっと町を散策してましたら、雨がぽつぽつ落ちてきたので、急いでホテルに戻りました。・・・そしたら、部屋についてちょっとしたらもう、大嵐!!!上の写真なんかは、結構いい天気なのに・・・ほんと、この季節、天気が変わりやすいのでしょうか・・・
そして、やっと雨が上がり夕焼け空。なんだかとっても神秘的な光景でした・・・・・・。遠くに見える島は、イスキア島。 この日、夕食で父が・・・大好きなビールもすすまず、ちょっとヘン?・・・と思っていたら。夜10時ごろ、大変なことに!! レセプションに相談して、救急車にきてもらうことにしました! 病院にいく羽目になるかと思ったら、救急隊員の方が部屋で処置をしてくださいました。 いや〜、父の身体の容態そのものもですが・・・ほんとに悪い状態だったら・・・言葉もあまり通じず、システムも分からない病院に行くのもかなり気が重かったのですが、結果的に処置くらいで済んで、ほんとに助かりました・・・! |
2011.12.06
2011.12.17 ちょっと加筆
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