☆ マリーナグランデ、カプリへ ☆
母は2年前にお姑さんからいただいたカプリ島の布製バッグがお気に入りで、今回は絶対それをお土産に買って帰る!と決心していたものですから・・・前回そのバッグを買ったマリーナグランデのお店に行くことにしました。写真は、アナカプリのヴィットーリア広場(Piazza
Vittoria)でバスを待っていたときに撮ったもの。ここから、カプリ経由でマリーナグランデまでバスでいくことができます。
カプリ島は道が狭く急なところが多いので、小型のかわいらしいバスが走っています。
これは、マリーナグランデで(安い)お土産を買いまくったあと、港の横の海岸で撮った写真。波がとっても荒いんです。これではやはり、 『青の洞窟』に入ることはできません・・・(涙)。
左の写真、端に写っているのは、レンタルボートの受付カウンターの台(なんだか、プレハブの建物のようにもみえるのですが、違います!!)。シーズンオフのためか、天候のせいか、営業はしてませんでしたが、置きっぱなしなんですね(笑)。 右の写真、桟橋の先が写ってます。オンシーズンは、この先にたくさんのボートが浮かんでいたかと思うのですが・・・何もないですね。波があらく、桟橋は波に洗われてました・・・。遠くにヴェスヴィオ山が見えます。
|
ヴェスヴィオ山をバックに、カプリ島からナポリへ向かうフェリーですかね・・・。フェリーでも、海が荒れるとやはり揺れるのでしょうか・・・。 フェリーは、初めてカプリを訪れた際に一度乗っただけですね・・・。 |
マリーナグランデからは、フニコラーレ(ケーブルカー)でカプリの街に上がりました。左は上ってくる途中かなあ・・・?右は、カプリの駅に到着したフニコラーレ。
☆ ウンベルト一世広場/小広場 (Piazza Umberto I / La Piazzetta di Capri) ☆
左の写真は、小広場のシンボルの時計塔。この下には観光案内所があり、日本語表記のカプリ島地図も買えます。 そして、左の写真は、フニコラーレの乗り場付近の展望台からの眺めです。 ちょっと手抜きで(笑)、前回の広場の説明文を一部引用します。
ここは、カプリの街の、そしてカプリ島の中心ともいうべき広場。ピアツェッタの名で世界中に知られ、今も各国の著名人が集まる“サロン”だそうです!この界隈は、カプリでも一番栄えているところで、ここからブランドショップの並ぶ通りや、カプリ一のスーパーデラックス(笑)五つ星ホテルに通じる道などがあります。治安もいいので、ブランド品を買いあさりたい方々にも安心、安全な街です・・・。(ちなみに、前回に引き続き、今回も私たちには全く縁がありませんでした。)
にぎやかで華やかな通りとは別の方角には古い町並みが広がっています。アーチのあるくねくねとした小さな路地や潜り抜け道などは、なかなか趣きがあります。 また、ヴィラ・ヨヴィスへ向かうルートの出発点でもあります。 ちなみに、カプリの街は車両進入禁止。小さな電気3輪車みたいなものが、荷物運びなんかには用いられているようです。
このあたり、もともとは、紀元前6〜5世紀の間に古代ギリシャ人が築いた城砦の一部なのだそうです。ほんの少しですが、この時代の城壁の一部が展望台の端のほうに残っているそうです・・・。
☆ サン・ステファノ教会(Chiesa di S.Stefano) ☆
ここも前回訪れていますので再度説明を引用しますと・・・現在の教会は、580年に建てられた古い教会の基礎の上に16世紀後半に建てられたもので、もともとは聖ソフィアを祭る教会、もしくは現在とおなじ聖ステファノを祭る教会、との2つの説があるようです。
バロック形式の建築で、ナポリの建築家F.A.ピッチアッティ(Fr. Antonio Picchiatti)の設計を、1695〜97年の間にアマルフィの建築家マルツィアーレ・デシデリオ(Marziale
Desiderio)が完成させたそうです。 小広場からちょっと階段を上ったところに入り口があります。
もともとは、マリーナ・グランデにあるサン・コスタンツォ教会にあった、カプリの守護聖人である聖コスタンツォの遺骨や、お祭りで担ぎ出される聖コンスタンツォの胸像がここに保管されいています。
そして、前回も紹介してますが、教会の中です。主祭壇の床のタイルは前回よりはっきり撮れました♪ ・・・これは、ヴィラ・ヨヴィスの『トリクリニウム』(横臥食卓のある食堂)の床が移されて来たものなんです!!いや〜、何度見ても美しいです。 これらの色大理石が集められるってことがやっぱりすごいことなんですよね。ローマ帝国の広大さ、力を反映しているということなのですから。(パンテオンの内装にも種々の色大理石が用いられていて、それに関して、帝国内のさまざまな場所で採掘された大理石を使っていると建物内の解説に記されていたかと思います)。こんな素敵な床の食堂で、ティベリウスはどんなものを食していたんでしょうかねえ・・・。
|
今回は、ちょっと違うところも紹介しないと、ですよね(笑)。これは主祭壇正面スペースの横の空間になるのですが、この部分、天井が小さなドームがたくさん並んだような形になってます。左右対称なので、両側にこんな空間があります。 ドームの上のほうに明り取りの窓があるので、お天気がよければ中はとても明るいです。(天気の悪い日は暗かったです・・・。) 外から見ると、たくさんのドームがモコモコと見えて、ちょっと“面白い形”、というような印象なのですが、中で見上げると美しいですね・・・。 |
こちらは、カプリ島の守護聖人、聖コスタンツォ。一昨年と何も変わっていませんね(笑)。展示されていた場所も、祭壇の裏の部屋、というか通路みたいなところでで変化なし。ま、当然といえば当然ですね。
|
|
☆ アウグスト庭園(Giardini di Augusto) ☆
ドイツの鉄鋼業界の有力者クルップ氏(Friedrich Alfred Krupp)が、別荘の一部であった庭園をカプリの町に寄贈したあと、ローマ皇帝アウグストゥスにちなんで名づけられた庭園です。庭園も美しく整備されているのですが・・・何といっても、一番素晴らしいのは、ここからの眺め。カプリ島の南側の海岸線が一望できます。
前回も書きましたが、クルップ氏は、実は死の商人(ゼロナイ的表現として)っぽいです。 鉄鋼王というのは確かですが、彼の代で兵器生産も始めたようです。ただ、従業員への福利厚生はすごく手厚い会社だったようですね。(まあ、うちの会社だって、兵器に関わるものも生産してるし、一緒っちゃあ一緒ですけどねえ)
前回から変わったことは、なんと入場料がとられるようになったってこと!わずか1ユーロではありましたが・・・前回はフリーだったのでびっくり!
前回も訪れたところなので道に迷うはずはなかったのですが・・・なんか、看板の矢印が変なほうに向いてて、ちょっと上のほうに登って行ってしまいました。でも、そこからは、ちょっと違う眺めが。それがこの下の写真です。左はファラリョーニ、右はサン・ジャコモ修道院を上から眺めたところです。右の写真、修道院の回廊部分が見えますね。
・・・で、「あれ。これ、前回の展望台じゃないよね〜?」・・・と思い、下に降りていくと鉄柵と閉じた門が。開けて入ろうとしたら係員のおじさんが。あまり言葉は通じなかったのですが、入場料を払え、ということのようで・・・一人1ユーロを支払いました。でも、「これってもしかして騙された???」・・・と心配になったのですが、そのおじさんがあとで入場券をちゃんと持ってきてくれました!
でも確かに確かに。入場料はとったほうがよいでしょうね。公園内は整備のための工事中。やはり、維持管理にはお金がかかりますもんね。1ユーロくらいでちゃんと管理されるのなら、絶対取るべき!!
下の左の写真は公園内の展望台。オレンジの工事中みたいな柵が見えます。右の写真は展望台の下ですが、中央付近にコンクリートミキサーが鎮座してます(笑) そして、左側のマヨルカ焼のベンチがかわいいです♪
上の右写真付近のちょっとアップ気味の写真。ミキサーのところで作業してます。 こういう作業も、雇用創出になっているんでしょうか・・・。 おもわず、「がんばれ、南イタリア!」と叫びたくなったりもして(笑)。 |
|
・・・そして、公園内の展望台です。まずは、島の東側。左側の写真・・・あの左側の先端に、ヴィラ・ヨヴィスがあります♪そして右の写真は、サン・ジャコモ修道院横の遺跡っぽいところ。
続いて、島の西側に視線を移しましょう。展望台の向かいというか、横の崖に、なぜか旗が・・・・・・何の旗か判らないものも・・・。
拡大→
|
そして、今回は忘れずに撮りました!海に突き出した平たい岩場・・・これが、『オデュッセイア』に登場する、セイレーンの岩場です。別に大したことない岩場なんですよね。でもここで、セイレーンたちが歌を歌い、船乗りたちを惑わせていたのかなあ・・・なんて想像すると、ちょっと楽しいですね♪ なんとなく船乗りが惑わされるイメージから、私は勝手に嵐の海を思い描いていたのですが・・・考えてみれば、別に嵐である必要もないんですよね(笑)。塩野さんのエッセイに出ていたように、オデュッセイアは実は、楽しい放浪の旅だったと思えば・・・この美しい風景は、旅のイメージにぴったりなのかもしれませんね!! |
これは、ヴィア・クルップ(Via Krupp)といいます。クルップ氏が、当時滞在していたホテルからヨットの泊めてある港(マリーナピッコラ)に歩いていけるようにと私道の敷設を計画し、技術者エミリオ・マイヤー氏(Emilio
Mayer)が、地元の石材を用いて完成させました。『世界で一番美しい小道』とも言われています。 でも、この坂道。崖っぷちのためか、崩落の危険ありというこどで、時々通行止めになったりもしているようです。
|
そして、こちらがファラリヨーニ。こちらからは岩2つに見えますが、実際は3つです。そして中央の岩には穴が開いていて、そこを小舟でくぐることができます。(前回カプリ島1周の際に写真撮ってますので、よろしかったらご覧ください)
|
これは、小広場からアウグスト庭園に向かう道の途中にあるジェラート屋さん。こちらの特徴的な、でっかいレモン(本物!)がディスプレイされています。普段あまりアイス類を食べない私ですが、ここではもちろん、みんなと一緒にジェラートをいただきました♪
|
|
ここでジェラートを食べているときに、、なぜか父になついてきたネコ・・・
☆ その後・・・ ☆
〜 カプリ島のお医者さんなど〜
やはり、どうにも父の調子が悪いようでしたので、アナカプリに戻って、昼食後ホテルへ。 ホテルのスタッフの方に体温計を借りて測ったら、あらまあ大変!高熱で・・・。 前々日のこともありましたので・・・「わ〜、いよいよ病院行きかあ??」と覚悟し、スタッフにタクシーをお願いしたところ、「それなら、往診をたのんだほうがよいのでは?」とのアドバイスをいただきました。 往診料は150ユーロでしたが、苦労して病院にいくことを考えたら、安いもんです!!
カプリの街からやってきたドクター、一通り診察を終えて、いわゆる「処方箋」を書き、薬町で買ってきて飲ませるようにと指示されました。しっかし・・・この処方箋というのがまた、単なるメモ(笑)!! さすがイタリア人、とか思ってしまいました〜! 同様に、領収書もまたメモ。・・・これで、海外旅行保険の申請に通用したのかどうかは、私は確認してません(笑)。 まあでも。海外の病院の書類って、そんなものも多いのかもしれませんね。
さて。それで。また、薬局で薬を買うのが一苦労。母とアナカプリの町に出たはいいものの、ちょうどお昼休み中。 時間つぶしのついでに、ほかに街中に薬局はないものかと探し回ってました。・・・が。小さい町ですからね。ヴィットリア広場前の1件以外にはなかったようです。 そして・・・昼休み、なんと午後4時半までなんですよ!!何しろ、カプリ島はシーズンオフにさしかかっていましたので、「本当に開くんだろうか、この薬局・・・」と心配にもなってきて・・・。 ですが。開きました!16時半数分過ぎに、年配の女性がやってきて。(イタリアのわりに、わりと時間に正確でした!) いやいやもう、本当にほっとしました!!
|
夕方は、夫、母と再び町に出て、まずはお土産購入。ワインショップで、ちょっといいワインを購入した後、あらかじめ探しておいた地元スーパーで、地元菓子購入。安くておいしい、定番とも思えるお菓子(前年、ローマのスーパーでも買ってますから・・・)などを購入しました。きっと日本でいえば、明○とかグ○コとかのお菓子みたいな感じではないかと思います。 でも、同時に買おうと思っていた乾燥ポルチーニは、残念ながら・・・買えなかったなあ。 イタリアでも、南のほうは、ポルチーニってあまりメジャーじゃないのでしょうか?? 全然食事メニューでもお目にかかれませんでしたし・・・。
そして、父が当然外食できる状態ではなかったので、一応夕ご飯(ピザとかコロッケとか・・・)を購入していったんホテルに戻りました。
これは、オルランディ通りをホテルに向かって戻る途中。立派な唐笠松が夕日に映えて美しかったので撮りました。 |
この日のホテルからの風景をいくつかお見せしましょう。
まず右は、 夕焼け空とイスキア島。
そして下は、左がナポリ湾の街の明かりとヴェスヴィオ山、右がソレント半島。
|
|
この写真は、3人で夕食を食べに出かけるときにホテルの中庭で撮った写真。なんかすごく幻想的できれいでした・・・。
と・・・4日目、観光3日目は、これにて終了・・・。
|